此処に記すのは 人間についての考察である
我々の立っている足元、 その可能性と限界についての考察である
人間とは何か 己とは何か 生命とは何か 意識とは何か
我々はどこから来て どこへ向かうのか
*
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」 という格言がある
そしてまた、 「歴史は繰り返す」 という格言がある
果たして我々人類は、自らが歩んできたこの歴史から
一体どれほどのことを学び得ているだろうか
ホモ・サピエンス (賢き人) と命名された生物種が
歴史に登場してから20万年以上の月日
人類が本当にそのような賢きものであるのなら
歴史を繰り返してきた張本人である我々自身の姿に
そろそろ気付いてもよい頃であろう
*
終わりがないこと、繰り返すこと
私はそれを不毛だと思う
だから私は此処で情報の淘汰を加速させ
我々の可能性と限界を明らかにする。
そして真実と呼ばれる情報の
その有用性そのものをふるいにかけて淘汰する
我々が人間という存在である限り 我々にとって
絶対的に重要な問題がそこに現れる
メタフィリア[metaphilia]
それは、超克を嗜好し、嗜好を超克する精神のことを指す
自分自身の正体を理解することができた時に
あなたはメタフィリアの意味を理解するだろう
そしてメタフィリアとしての新たな物語が始まりを告げる