箴言集
わたくしであり彼であり
雲であり岩であるのはただ因縁であるといふ
そこで畢竟(ひっきょう)世界はただ因縁があるだけといふ
雪の一つぶ一つぶの
質も形も進度も位置も時間も
みな因縁が自体であるとさう考へると
なんだか心がぼおとなる
雲であり岩であるのはただ因縁であるといふ
そこで畢竟(ひっきょう)世界はただ因縁があるだけといふ
雪の一つぶ一つぶの
質も形も進度も位置も時間も
みな因縁が自体であるとさう考へると
なんだか心がぼおとなる
宮沢 賢治
『五輪峠』
『五輪峠』
もしなんじらの「自然にしたがって生きる」という命題が
根本において「生命にしたがって生きる」ということであるならば、
――なんじらはかくあるほかにはありえないではないか?
なんじら自身がすでにそうであり、あらざるをえぬものを、
どうしてわざわざ原則として立てる必要があろう?
根本において「生命にしたがって生きる」ということであるならば、
――なんじらはかくあるほかにはありえないではないか?
なんじら自身がすでにそうであり、あらざるをえぬものを、
どうしてわざわざ原則として立てる必要があろう?
ニーチェ
Friedrich Wilhelm Nietzsche
『善悪の彼岸』
―未来の哲学のための序曲―
Friedrich Wilhelm Nietzsche
『善悪の彼岸』
―未来の哲学のための序曲―
ひょっとしたら、この地球で神を信じるのは、
我々の使命ではなかったのかもしれない。
我々の使命は、むしろ神を創造する事ではなかったか?
我々の使命ではなかったのかもしれない。
我々の使命は、むしろ神を創造する事ではなかったか?
アーサー・C・クラーク
もし賢い人が間違いを犯さないとしたら、
愚か者は絶望するほか無いだろう。
愚か者は絶望するほか無いだろう。
ゲーテ
『格言と反省』
『格言と反省』
怪物というものは存在する。
しかし、真に危険なものとなるにはその数が少なすぎる。
もっと危険なのは普通の人間である。
疑問を抱くことなくすぐに信じ込んで行動してしまう役人のような。
しかし、真に危険なものとなるにはその数が少なすぎる。
もっと危険なのは普通の人間である。
疑問を抱くことなくすぐに信じ込んで行動してしまう役人のような。
プリモ・レヴィ
人は虚構に免責されるなら、いくらでも残忍なものを見たがる
フロイト
人は塵の中に基(もとい)を置く土の家に住む者。
しみに食い荒らされるように、崩れ去る。
日の出から日の入りまでに打ち砕かれ
心に留める者もないままに、永久に滅び去る。
天幕の綱は引き抜かれ、施す術も知らず、死んでゆく。
しみに食い荒らされるように、崩れ去る。
日の出から日の入りまでに打ち砕かれ
心に留める者もないままに、永久に滅び去る。
天幕の綱は引き抜かれ、施す術も知らず、死んでゆく。
旧約聖書 ヨブ記 4章19節